【白馬村への移住はこんな感じ】魅力、仕事、家探し 気になることをまとめました!

大出公園

白馬村は、代々この地で暮らす人や国内からの移住者だけではなく、近年は外国人の移住者、二拠点生活者など、さまざまな人が暮らしています。

元々、移住者が多い村でしたが、上質なパウダースノーやアウトドアフィールドを求めて、さらには新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、より一層注目が集まっています。

大自然に囲まれた豊かな暮らしができる白馬村。
今回は移住を考えている方へ向けて、白馬村の魅力、仕事や物件のことなど、移住の参考となるような情報を紹介したいと思います。

※本記事は、移住4年目の30代男性ライターの経験に基づきます。個人の見解が多く含まれているので「ふーん、そうなんだ」ぐらいの軽い気持ちで読んでください!

 

白馬村の基本情報

八方池

八方池

白馬村は、北アルプスをはじめとする大自然のフィールドが豊かな国際山岳リゾート。
夏は登山やトレッキング、冬はウィンタースポーツが盛んな地域です。
1998年の長野冬季オリンピックでは、ジャンプ競技やアルペン競技などの会場になったことで、世界中に名前が知られるように。

さらに最近10数年間では、日本のパウダースノーを表す「JAPOW」という言葉がオーストラリアを中心に話題となり、海外から多くのスキーヤーやスノーボーダーが訪れるようになりました。

なんと、2018-19年ウィンターシーズンの訪日外国人スキー客は約37万人に!

冬の白馬村を歩けば、日本人よりも外国人と多くすれ違います。外国人が経営する飲食店も増え、まるで外国にいるかのような錯覚にさえなります。

白馬山荘

白馬山荘

営業用の山小屋(白馬山荘)や民宿(八方民宿街)は白馬村が発祥といわれ、長きに渡ってリゾート文化が育まれてきました。

標高3,000mに迫る白馬岳や五竜岳では本格的な登山が楽しめ、白馬八方尾根スキー場では最長滑走距離8kmのロングランが可能!
他のエリアでは味わうことができない圧倒的なスケール感が白馬村の魅力です。

白馬村の地理

白馬八方尾根スキー場

白馬八方尾根スキー場

白馬村は長野県の北西部に位置し、西は北アルプスを境に富山県と接し、北は小谷村、東は大町市と長野市に隣接しています。
山のイメージが強い白馬村ですが、日本海までの距離は約50kmで、車で1時間程度で行ける位置です。

白馬村の気候

白馬村の冬は、日本海から吹きつける季節風の影響を受けて大量の雪が降ります。冬の寒さはとても厳しく、晴れた日の朝は放射冷却現象により-15℃になることも。
一方で夏はとても短いものの、7月下旬から8月上旬にかけては30度以上になる日もあり、冬と夏の寒暖差がとても大きいです。

1年を通して晴天が少なく、日照時間も短い傾向にあります。
季節にもよりますが、晴天になる日は1週間のうち2~3日程度。天候が安定している月は3月~5月、10月、11月頃。北アルプスの景観を楽しみたい方は、このタイミングに旅行の計画を立てるのがおすすめです。

白馬村のプロフィール

人口 8,649人 (2021年3月)
面積 189km²
白馬村役場標高 700m (634mの東京スカイツリーよりも高い)
主要駅 JR白馬駅
夏の最高気温 34.4℃(2018年8月)
冬の最低気温 -16.1℃(2018年1月)
最深積雪量 60cm(2019年1月)
村木 こぶし、おおやまざくら
村花 かたくり

 

白馬村の暮らし

白馬岳

白馬岳のモルゲンロート

白馬村の暮らしの醍醐味と言えばなんといっても北アルプスの美しい景観!白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳の3つの山は白馬三山と呼ばれていて、白馬村のシンボルとして親しまれています。日の出の時刻になると北アルプスが朝日に照らされ、ピンク色や紫色に染まる現象「モルゲンロート」が見られます。

白馬村の良いところ

白馬村の魅力は景色だけではありません。
挙げたらきりがないほど良いところがたくさんありますがその一部をご紹介します。

    • 登山やバックカントリースキーなどが楽しめるアウトドアフィールドが目の前にある
    • 個性豊かなスキー場が5つある →白馬さのさかスキー場、エイブル白馬五竜スキー場、Hakuba47ウィンタースポーツパーク、白馬八方尾根スキー場、白馬岩岳スノーフィールド
    • さまざまな分野のプロフェッショナルがいる →プロスノーボーダー、プロスキーヤー、山案内人、経営者など多数
    • 四季の移ろいを肌で感じられる
    • 水道水が美味しい →北アルプスの雪解け水が水源になっている
    • 源泉が6つある →さまざまな泉質が楽しめる
    • 山菜や野菜を知り合いからいただく機会が多い (田舎あるある)
    • コンパクトな街 →JR白馬駅から徒歩10分圏内に、村役場、医院、スーパーマーケット、ドラッグストア、アウトドアショップ、小・中・高校などがある
    • パタゴニア、ノースフェイス、スノーピークなどのアウトドアブランドの直営店がある
    • 渋滞しないので移動が快適 →冬の夕方はスキー帰りの車で渋滞するが、裏道を知っている地元民にとっては影響は少ない
    • 地域の人との関わりが濃密 →地区の行事や消防団の活動などがある。コミュニティ活動なども活発。名鉄やみそら野などの別荘地は地区の活動が少ない

白馬村の少し不便に感じるところや都会とギャップを感じるところ

もちろん良いところばかりでなく、不便に感じることもあります。日本全国の田舎に共通する部分もありますがいくつかご紹介します。

  • 最寄りのインターチェンジが遠い →最短で約1時間もかかる(長野IC・安曇野IC・糸魚川IC)
  • ガソリン代が高い →東京よりも10円前後高い
  • 光熱費が高い →ガスはプロパンガスのため高い。冬は暖房機器で使用する灯油や薪の費用がかさむ
  • 寒い&雪が多い →国道148号沿線やJR白馬駅周辺が一番積雪量が少なく住みやすい
  • 量販店やチェーン店が少ない →家具や家電、書籍の買い物には、車で30分以上かけて大町市や長野市、松本市などの大きな街に行く必要がある
  • 最寄りの総合病院まで車で30分もかかる →最寄りは大町市の市立大町総合病院
  • 賃貸物件の数が少ない →しかも賃料は思ったより安くない

田舎への移住は生活コストが大幅に下がるイメージがありますが、白馬村に関してはそうでもありません。(スーパーの肉や野菜は東京よりも高い場合も…)
また、移住する際に買い揃えなければならないものもたくさんあります。例えば、自家用車、除雪道具や雪かき道具、スノーブーツ、石油ストーブなどの暖房器具、防寒着など。雪国白馬での生活は意外とお金がかかるんです…!

 

白馬村の個性豊かな人たち

五竜遠見尾根をハイクアップする人たち

五竜遠見尾根をハイクアップする人たち

白馬村は人口約9,000人の小さな村ながら、個性豊かなさまざまな人が暮らしています。
国際山岳リゾートという土地柄、スキーやスノーボードのインストラクターやバックカントリーガイド、山案内人など、アウトドア分野のプロフェッショナルが多いのが特徴です。

その他にも、飲食店経営者や自営業などの方が多いため、将来的に起業を考えている方には刺激的な環境です。また、商工会が主催する創業塾という起業塾があるので、1年間じっくりビジネスの基礎を学ぶことができます。

 

高まる環境意識

地球温暖化が原因とみられる近年の雪不足を背景に、白馬村では気候変動問題に対するアクションが活発になっています。
壱岐市と鎌倉市に次いで国内で3自治体目となる「気候非常事態宣言」を表明したことや、POW Japanによるイベント企画や署名活動、2020-21年シーズンからスキー場の使用電力の一部を再生可能エネルギーへの切り替えが本格化したことなど、国内のスノーリゾートとしては先進的な取り組みが増えています。

このような活動は今後ますます増えていきそうです。

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観光関連の求人が多数!白馬村での仕事探し

白馬村は、土日休みで正社員の仕事は少ないものの、仕事の種類は多岐にわたります。
観光業が盛んな地域なので、スキー場や宿泊施設、飲食店などの仕事が豊富。特に冬場は人手不足のところが多いので、細かいことにこだわらなければ、仕事に困ることはないでしょう。

ハローワークの他に、各会社のHPやSNSなどで求人情報を見ることができます。
また、アンテナ白馬にも求人情報を掲載をしているのでぜひ参考にしてみてください!

>>仕事検索|アンテナ白馬

 

仕事探しよりも難しい、白馬村での家探し

白馬村で仕事探しよりも難しいのが家探し。賃貸物件数が極端に少なく、空き部屋が出てもすぐに埋まってしまうのが現状です。築年数が浅い人気の物件は、順番待ちになることも。

物件需要に対して供給量が少ないため賃料はやや高め。一人暮らし用の物件相場は4~5万円程度です。築年数が古い物件が多いので割高感があります。

物件探しは春から夏に行うのがおすすめ

物件探しは、春から夏にかけて行うのがおすすめです。冬はスキーをするために働きにくる方が多いので、空き物件はほぼありません!(冬の白馬村は夏より約1,000人も人口が多いんです!)

白馬村で希望の物件が見つからない場合は、お隣の大町市も視野に入れると選択肢がぐっと広がります。
大町市は白馬村まで車で30分かかりますが、街の規模が大きいので賃料3~4万円代で条件が良い物件も豊富。移動時間が気にならない方にはおすすめです。

また、白馬よりも積雪が少ないので、雪かきの負担が軽減されます。(場所にもよりますが白馬の半分程度しか積もりません)

白馬村や大町市の物件探しは、地元の老舗不動産屋「さくら不動産」に相談するのがおすすめ。白馬村・大町市・安曇野市に店舗があり、白馬店はJR白馬駅の目の前!観光のついでにふらっと立ち寄れる便利な立地です。

さくら不動産株式会社>>

 

大自然に囲まれた豊かな暮らしが待っている

白馬村自慢の星空と北アルプスの景色

白馬村自慢の星空と北アルプスの景色

白馬村での暮らしは都会とは大きく異なります。車は生活の必需品ですし、冬は除雪や雪かきをしなければいけません。そして何よりもとても寒いです…
しかし、そんな大変なことを差し引いても、白馬村での暮らしは快適で最高です!大自然に囲まれて四季の移ろいを体感しながら、白馬ならではの豊かな生活があります。

移住を検討されている方は、実際に春夏秋冬すべての季節を見て、ありのままの白馬村を体験してみてください。

何か疑問点がある方はアンテナ白馬にコメントをお送りください。
わかる範囲でお答えします!お気軽にどうぞ!!

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