ウィンターシーズンの幕開けを前に白馬村では、「2020-2021 SNOWシーズン白馬村観光関係者情報交換会」を開催しました。
グリーンシーズンに引き続き開催されたこの情報交換会は、白馬村の5スキー場が、新型コロナウィルス感染症対策や今季のトピックスを村内の観光関係者に報告。
スキー場・宿泊施設・飲食店・観光協会など地域一体となって、観光客のみなさまをお迎えする体制を整えました。
発表は、白馬八方尾根スキー場、白馬岩岳スノーフィールド、エイブル白馬五竜&Hakuba47、白馬さのさかスキー場の5スキー場から。
それぞれの取組みを抜粋してご紹介します。
白馬八方尾根スキー場
白馬エリア屈指のビッグゲレンデ白馬八方尾根スキー場は、環境面に配慮した取組みやユーザーの利便性を考慮したサービスを開始します。
約半分のリフトをCO2フリーエネルギーを使用して運行
昨シーズンより環境面に配慮した取組みを強化していた八方尾根スキー場は、アルペンクワッドリフトの他に、全20基あるリフトのうち9基をCO2フリーエネルギーに転換して運行します。
この取組みで年間295トンのCO2を削減できるとか。(一般家庭で一年間に排出するCO2のおよそ70倍!)
煙のないゲレンデへ
すべての利用客が快適でクリーンな環境で楽しめるよう今シーズンから、ゲレンデ内の喫煙所は、煙の出ない加熱式たばこ専用のブースになりました。
紙巻たばこはゲレンデ外の指定場所でのみ喫煙が可能です。
国際ゲレンデと咲花ゲレンデのチケット販売を完全無人化
チケット自販機の設置により、国際ゲレンデと咲花ゲレンデのチケット販売所は無人になります。
オンラインでチケットを購入すると、大人通常5,500円のところ4,999円で購入可能。
人と接触することなく、お得にチケットをゲットできます。
咲花ゲレンデ前の駐車場が事前予約可能に
土・日・祝日や繁忙日を対象に、咲花ゲレンデ前の約60台分の駐車場を完全予約制で運用します。
利用者が事前に予約することで、駐車場を探す手間の解消や混雑の緩和が期待でき、スムーズなゲレンデINが可能に。
白馬岩岳スノーフィールド
白馬岩岳は、ゲレンデ整備を強化する一方で、スキー・スノーボードをしない一般観光客に向けた取組みも強化。
幅広い層が楽しめるスキー場に進化します。
また、八方尾根と同様に「煙のないゲレンデへ」を実施。ゲレンデ内では紙巻たばこの喫煙が利用不可となります。
人工降雪機の導入と初心者エリアの確保
標高が低い白馬岩岳は、小雪の影響を受けた昨シーズンの課題を解決するため人工降雪機を導入し、スキー場TOPのサニーバレーコースから山麓まで、長い期間滑走できるように整備します。
また、山頂エリアを一部造成し、初心者やファミリーが楽しめる緩斜面を確保します。
地形遊びができるコースを整備
スキー場の特徴である「地形」を最大限に活かしたコース整備を行ないます。
コース脇の藪刈りを徹底して行なうことで、雪付きを良くし、ポイントで遊びながら滑り降りる「フリーライディング」がより充実して楽しめるようになります!
「地形といえば岩岳」の印象が強いですが、今シーズンはさらに期待できそうです!
VIP向けサービス S-Classのサービスが拡充
昨シーズンから展開を始めたVIP向けサービス「S-Class」は、ゴンドラへの優先乗車が可能になる他、ファーストトラック滑走、場内の専用ラウンジやゴンドラ乗り場の目の前の駐車場が利用できるなど、サービスが拡充されました。
ストレスフリーでスキー・スノーボードを楽しみたいかたにおすすめのサービスです。
話題のブランコは冬も営業することが決定
夏にオープンし話題になった絶景ブランコ「ヤッホー!スウィング」は、特定日限定で冬も営業することが決定しました。
詳しくは12月上旬に公式WEBサイトで公開する予定。
ペット入場可能エリアの新設とフードメニューの充実
山頂エリアがペットと一緒に楽しめるようドッグランなどを新設する他、レストランのフードメニューを強化。
山頂のスカイアークレストランでは、深山成吉思汗・白馬ハム・糸魚川産シーフードを使用した「3種の絶品カレー」を販売します。
エイブル白馬五竜&Hakuba47
豊富なコースバリエーションがあり、地形的に強風や小雪に強いエイブル白馬五竜&Hakuba47は、人工降雪機を新たに導入し、様々なコンディションにも耐えうるゲレンデ作りに力を注ぎます。
チケット事前購入の促進
五竜・IIMORI・47の各チケットセンター付近にチケット自動販売機を設置。
利用者は事前にWEBサイトから購入手続きをしておくことで、チケットセンター窓口に並ばずに購入できます。
しかも通常料金よりも最大500円OFFに!
設備を充実
五竜アルプス平ゲレンデのアルプス第三ペアリフトを架替えた他、五竜とおみゲレンデに2台・いいもりゲレンデに4台・47上部に1台、それぞれ人工降雪機を導入。設備を充実させたことで、シーズン中は常に良いゲレンデコンディションが期待できます!
白馬唯一のナイター営業
八方尾根はナイター営業を取りやめ、白馬コルチナは繁忙期のみの営業となるため、シーズン通してナイター滑走ができるのは、五竜とおみゲレンデのみ。
ナイター営業前にゲレンデを整備するので、抜群のコンディションの中で楽しめると好評でしたが、今シーズンは嬉しいことに、ナイターシーズン券の料金が20,000円から17,000円と少し安くなりました!
※五竜ナイターの営業期間は、12月21日~3月21日の18:00~21:30、水曜日定休です。
※白馬コルチナスキー場のナイター営業日は、12月29日~1月3日、9日、10日のみ
白馬さのさかスキー場
今シーズンは当初、営業休止と発表していましたが、地元の協力に目処が立ったとして、12月25日からの営業が決定しました。
急遽営業することが決まったため、営業方針はこれから詰めていくそうです。
時間券を推奨
コロナ対策の一環として、1日券ではなく時間券の購入を推奨しています。
昨年は3時間3,300円で販売していた時間券を、4時間3,300円で販売。同じ値段で1時間も長く遊べるようになります!
スキー場への出入り口を一箇所に
自衛隊・学校・スクールを除く一般のお客様の出入り口は、センターハウス カストロプラザの1箇所のみになります。
例年は青木湖側のゲレンデからも入場可能でしたが、出入り口を絞り検温・手指の消毒・連絡先の記入を一括管理する狙いです。
期待が高まる2020-21シーズン
小雪+コロナで消化不良で終わってしまった昨シーズンですが、今シーズンはラニーニャ現象の影響で大雪になる?インバウンド客の減少で混雑が緩和される?など、ローカルのあいだではポジティブな意見が多く聞かれます。
また、ほとんどのスキー場で人工降雪機を増設したので、万が一小雪となっても滑走可能期間の長期化が期待できます。
そして各スキー場は、施設やレンタル用品などの消毒、施設内の定期的な換気、密になりにくい環境づくりなど、感染症対策を講じた上で、最大限のおもてなしをしようと知恵を絞ってくれています。
特別なシーズンになるであろう2020-21シーズン、ぜひ白馬に遊びに来てください!