長野県小谷村の栂池自然園で、夏の高山植物が見頃になりました!
栂池ビジターセンター主任の猪股崇志さんによると、今年は高山植物の当たり年でここ数年の中では一番花数が多い年なのだそうです!
黄色、白色、紫色など、色とりどりの高山植物が咲き、園内は見どころ満載!
7月22日時点の様子をお伝えします。
みずばしょう湿原 コバイケイソウは終盤戦
6月はミズバショウがきれいに咲いていたみずばしょう湿原では、2年に一度白色の花を咲かせる「コバイケイソウ」、オレンジ色の「クルマユリ」、紫色の「ヒオウギアヤメ」などが咲いています。
このエリアのコバイケイソウは花期の終盤に差し掛かっており、きれいな状態を見たい方はわたすげ湿原まで足を伸ばしてみましょう!
みずばしょう湿原を進んだ先にある風穴付近は、標高がやや高く岩の隙間に残雪があるため、栂池自然園の中で半月~1ヶ月程度季節が遅れるエリア。
そんな風穴付近では、「キヌガサソウ」が群生しています。
背が低い花のため見落とさないように、足元に注目してみてください!
「チングルマ」は花が終わり種の状態ですが、意外とこの姿のほうが見慣れている方も多いかもしれませんね。
わたすげ湿原 ワタスゲやコバイケイソウが見頃!
わたすげ湿原では「ワタスゲ」が見頃!
今年は特に大当たりの年で、木道の周辺や湿原の奥の方までたくさん咲いていました。
白いふわふわの綿帽子が風に揺れる姿は、栂池自然園の夏を象徴する風景です。
2年に一度花を咲かせるコバイケイソウは今年が「咲く年」。
花期の終盤に差し掛かっていますが、わたすげ湿原付近では7月いっぱいは楽しめそうです。
浮島湿原 例年より少ないニッコウキスゲ
浮島湿原は、例年であればワタスゲとともにニッコウキスゲが多く咲くエリアですが、今年は花数が少ない年。
原因はわかりませんが猪股さんによると、コバイケイソウが咲く年はニッコウキスゲの花数が少なくなることがあるそうです。
ヤセ尾根 花の見頃は8月頃
ヤセ尾根は少々急坂ですが、谷から吹き上げる風が気持ち良い場所。
木陰になっているのでちょっとした休憩にもぴったりです。
この写真の斜面はまだ花数が少ないですが、8月になるとお花畑になります!
展望湿原 白馬三山の眺望は…
展望湿原は栂池自然園の最奥地点。
高山植物よりも、デッキに座りながら白馬三山の眺望を楽しめる場所です!
この日の朝は快晴でしたが、展望湿原に着いた9:30頃にはガスに覆われてしまいました。
7・8月の週末は6:30からゴンドラが運行するので、なるべく早めにお出かけするのがオススメです。
7月中旬から8月下旬に見頃になる花
夏は大型で色とりどりの花が咲くため、一年でもっとも華やかな季節です。
特に7月中旬から8月上旬にかけては、写真映えするのでオススメです!
以下はそれぞれの時期に咲く花の例です。観光の参考にしてみてください。
- 7月中旬~下旬にかけて ニッコウキスゲ・コバイケイソウ・ワタスゲ・ヒオウギアヤメ・ミヤマキンポウゲ
- 8月上旬 ニッコウキスゲ・ワタスゲ・ヒオウギアヤメ・オニシモツケ
- 8月中旬 トリカブト・セリ系の花
- 8月下旬 シラネニンジン・イワショウブ・モウセンゴケ・ハクサンフウロ
8月は星空観察もオススメ
8月は星空観察もオススメ!
明るい星が多く、天の川がとても綺麗に見えます。
8月12日深夜から13日の明け方にかけて、ペルセウス座流星群の観察に適したコンディションになります。
元々白馬エリアは光害の影響が少ない地域ですが、栂池自然園ならより楽しむことができます。
星空を楽しむためには、隣接した栂池山荘や栂池ヒュッテへの宿泊が必須。
昨年の取材の様子を参考にしてみてください。
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