鎌池の紅葉
雨飾高原のさらに奥にある鎌池は、周囲約2㎞の鎌のような形をした池です。
1,190mという標高にあり、冬はすっぽりと雪に覆われてしまいますが、雪解けとともに現れるブナの芽吹きと新緑は美しく、多くのカメラマンが集まります。
さらに、それよりも多くのカメラマンたちが集まるのが、紅葉の季節です。
鎌池の紅葉は、鮮やかな黄色や橙色、真っ赤に色づいた葉が木々を彩ります。毎年紅葉のピークには思わず感嘆の声をあげてしまうほどの美しい景色が広がります。
そんな鎌池の様子を見に行ってきました。
鎌池の紅葉の進み具合は?(2019/10/20)
紅葉の色づき具合や進み具合は、毎年その夏の気温や日照、そして冷え込みにも左右されるといいます。それでも、本来ならもうこの時期には鮮やかな紅葉が見られるはずなのですが、今年は夏の暑さが影響してか、なかなか紅葉が進んでいないようです。
10月20日現在で7割といったところでしょうか。
池のほとりから対岸を見渡すと、ちらほらと赤や黄色の葉が見えるけれど、本来の鎌池の色鮮やかな紅葉にはなっていません。
真っ赤な葉を求めてゆっくり一周してみました。
ブナもカエデもまだ染まっていなかった
鎌池の脇にあるブナ林。まだ紅葉していないようです。
この一帯は森林セラピーの基地になっています。森林セラピーとは、森の中でストレス低減や健康づくりに役立てられるという森林浴のこと。癒しの効果、病気の予防効果があると県に認められたというのがその基地です。
カエデはまだ緑色。この葉が真っ赤に染まるのはもう少し先になりそうです。
このカエデの色が染まってくれば、鎌池らしいコントラストの鮮やかな景色になるのだろうと思いますが。
紅葉を待ちわびるカメラマンたちが
それでも周りの木々も少しずつ色づき始めていて、たくさんの人たちがカメラを構えていました。
天気天候によって見られる景色が変わることも
風のない日には、鏡のような湖面に木々のシルエットがくっきりと浮かんで見えることもあるのですが。
晴れていれば、雨飾山や大渚山も見られるのですが、この日は空の青も見られませんでした。
それでも、晴れた日には晴れた日の良さ、雨の日には雨の日の良さが見られるのが、鎌池です。
今年の鎌池の紅葉は例年より遅くなっているようです。今後の天候によっても変わってきますが、ピークにはあと数週間かかるかもしれません。
インフォメーション
アクセス | 長野県北安曇郡小谷村中土 |
駐車場 | あり |