【大町山岳博物館】晴れでも、雨でも楽しめる!日本初の山岳博物館



せっかく北アルプスエリアに来たけど、外は雨。このような経験はありませんか?雨が降ってしまうと、アクティビティの予定が台無しになってしまいますよね。そんな時に是非オススメしたいのが、「市立 大町山岳博物館」です。

大町山岳博物館は、日本で初めて「山岳」をテーマにした博物館です。北アルプスの自然や登山の歴史など、山好きにはたまらない展示が多数あることが特徴です。

大町山岳博物館はどんなところ?

大町山岳博物館は「北アルプスの自然と人」をテーマに、1951年に誕生。県内で2番目に歴史のある博物館、また日本で初めての「山岳」に特化した博物館として、自然や登山の歴史についての研究や展示を行っています。地元の大学や他の博物館と協力して、「雷鳥」や「カクネ里氷河」など、山岳に関する専門的な研究を行っていることが特徴です。

市民には「山博(さんぱく)」の愛称で親しまれています。

なぜ長野県大町市に?

大町市は、北アルプスの山麓に位置するということから、古くから山との深い関わりがありました。1917年(大正6年)に設立された大町登山案内組合は、なんと日本初の登山ガイドグループと言われています。大町市は「岳の町おおまち」と謳うように、長い歴史の中で、自然と人とが共生する独自の山岳文化を形成してきました。このような山岳文化の発信を目的に、1951年(昭和26年)に山岳博物館は誕生しました。

2019年7月現在の展示

館内の展示は大きく分けて、常設展と企画展の2つ。常設展は、3階から1階のフロアでそれぞれ異なるテーマを展示しており、総合的に山岳について学べる場となっています。企画展示は1年に1テーマを目安に特色ある展示が行われ、今回のテーマは「北アルプスの山小屋」です。

2019年7月現在の展示をご紹介します。

3階展示「北アルプス後立山連峰の山々・大町のプロフィール・展望台」

3階では北アルプス北部の「後立山連峰」と言われる山域を中心に、大町市内に位置する標高2,400m以上の山岳、30座の山が紹介されています。山肌に残る雪で作られる「雪形」や大町市内に伝わる伝説などを学ぶことができます。

3階展示「大町のプロフィール」

大町の成り立ちやスポットなどを紹介するコーナー。

曇り空の北アルプス

この展望台では、大きな窓から北アルプスの山々と大町市街地が一望できます。この日は、厚い雲に覆われてしまい、北アルプスを見ることができませんでした・・

北アルプス撮影用の小窓

窓が開くようになっているので、写真撮影にピッタリ。北アルプスの姿と成り立ちを学んだら、次は2階へ行きましょう。

2階展示 時系列で学ぶ「地球の生い立ち〜日本列島の生い立ち〜今を生きる生き物たち」

2階では、歴史を遡って地球の成り立ちについて学ぶことができます。

2階展示「地球の生い立ち」

ここで注目したいのは、展示されている化石に触る事ができるというところ。なかなか触る機会がない化石に、子供だけではなく、大人も興奮してしまう事でしょう。実際に触って見て、質感を確かめて見ましょう。

化石などは触ることができます

「日本列島の成り立ち」ゾーンでは、プレート同士の衝突などによってできた日本の歴史が紹介されています。こちらも触ることができます!

2階展示「今を生きる生き物たち」

続いて、「今を生きる動物」のゾーンに足を踏み入れると、まるで動物園のような光景が広がります。ここでは、大町市の街から、北アルプスの高山エリアまでの多様な環境に生息する動植物の姿が展示されています。

こちらは全て剥製のため、触れることはできませんが、リアルで可愛らしい動物の姿を間近でじっくりと観察してみましょう。

タヌキの剥製

「タヌキ」

ツキノワグマの剥製

「ツキノワグマ」

ニホンカモシカの親子の剥製

「ニホンカモシカ」

これらの動物は、白馬エリアの山麓でも、たまに遭遇することがあります。実際にこの距離で見ることは少ないので、じっくり観察すると面白いのではないでしょうか。

1階展示 現代へ「山と人 北アルプスと人とのかかわり」

1階は、近代から現代へ受け継がれている山岳文化を通して、北アルプスと人との関わりが学べる展示になっています。

1階展示「山と人 北アルプスと人とのかかわり」

明治以降、近代登山が国内に定着し始めてから現在まで百余年。近代登山史のほか、山麓で育まれた歴史や民俗を含めた“北アルプスの山岳文化”を知るため、後立山連峰を中心とした「山と人」について探ります。

北アルプスと人との関わり展示北アルプスと人との関わりが年代記として展示されており、自然崇拝が行われていた縄文時代から立山信仰、近代アルピニズムから現代の山ガールブームなどが時代に沿って、理解が深められるようになっています。

過去に使用されていた山道具の展示

企画展「北アルプスの山小屋」

企画展「北アルプスの山小屋」

企画展では、北アルプスの山小屋の歴史と建築にスポットを当てて、特徴が紹介されています。明治以前までの山岳信仰や狩猟など「生きるための登山」から、海外から伝わった「楽しむための登山」への変遷に伴い、明治末からできた営業用の山小屋。

現在、北アルプスに150軒ほどあるとされている山小屋のなかで、大町市周辺にある10軒の山小屋の特徴を展示しています。

付属園ではライチョウも!?

博物館の建物から少し離れた屋外に「付属園」という、動物や植物の研究や保護を目的にした展示エリアがあります。

付属園で飼育されている二ホンカモシカ

ニホンカモシカの姿も見る事ができます。

付属園で飼育されているライチョウ

付属園では、平成28年度から国の特別天然記念物であるライチョウの飼育を再開始。絶滅の危機にあるライチョウの保護、保全、繁殖を行なっています。今年の3月15日からは一般公開が始まり、飼育されているライチョウの可愛らしい姿を見る事ができます。

こだわりのカフェもおすすめ

山岳博物館併設のミュージアムカフェ・ショップ「もるげんろーと」では、地元の湧水を使用した「水出しコーヒー」や「もるげんろーとブレンド珈琲」がおすすめ。

もるげんろーとブレンド珈琲

水出しコーヒーに使用している湧水は、地元で汲み上げた軟水なのでコーヒーがとてもまろやかになるとか。

東山の湧水を使用した水出しコーヒー

マスターこだわりの中国茶もおすすめ。常時10種類ぐらいから選ぶことができ、リーズナブルな価格設定。カフェの窓からは北アルプスが望むことができます。展示を見た後に、北アルプスを見ながらおいしい飲み物をいただくのはいかがでしょうか。

山岳博物館の楽しみ方は?

山好きにとって、見所がいっぱいの山岳博物館。最後に、大町山岳博物館副館長の清水さんに山岳博物館の楽しみ方を伺いました。

「館内では、さまざまな視点から山について学べる展示を行っています。例えば、県内初の氷河「カクネ里」の研究では、まだ解明されていない自然の神秘を知ってもらえればと思います。」

「展示を見ながら山に一歩二歩踏み込んで、山への思いを深めてもらえれば」と話してくれました。

大町山岳博物館の外観

登山前の予習に、登山後の復習に、お子さんの学びの場に、登山に行けなくなった雨の日に。楽しみ方は無限にあります。ぜひ「サンパク」に遊びに来てみてください!

↓ 雨の日の観光は、白馬五竜高山植物園もオススメ!

 

インフォメーション

アクセス 長野県大町市大町8056-1
営業時間 9:00~17:00 (最終入場は16:30まで)
URL omachi-sanpaku.com/
お問い合わせ 0261-22-0211



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