鎌池の紅葉
雨飾高原のさらに奥にある鎌池は、周囲約2㎞の鎌のような形をした池。
1,190mという標高にあり、冬はすっぽりと雪に覆われてしまいますが、雪解けとともに現れるブナの芽吹きと新緑は美しく、多くのカメラマンが集まります。
さらに、それよりも多くのカメラマンたちが集まるのが、紅葉の季節。
鎌池の紅葉は、鮮やかな黄色や橙色、真っ赤に色づいた葉が木々を彩ります。毎年紅葉のピークには思わず感嘆の声をあげてしまうほどの美しい景色が広がります。
2020年10月11日、小谷村鎌池の様子を見に行ってきました。
鎌池の紅葉の進み具合は?
紅葉の色づき具合や進み具合は、毎年その夏の気温や日照、そして冷え込みにも左右されるといいます。
2020年は7月に長雨や日照不足がありましたが、10月11日現在で5~7割といったところ。
ほぼ例年通りに進行中で、これから17・18日の週末にかけて見頃を迎えると思います。
ブナの黄色、カエデの赤。池の周囲の色鮮やかな紅葉に目を奪われます。
この日は、晴れの休日ということもあって、カメラ愛好家や家族連れで賑わっていました。
天気が良ければ、大渚山や雨飾山を見渡せる
森に囲まれた鎌池ですが、天気が良ければ近隣の名峰を見渡せます。
西側にはバックカントリースキーでも有名な大渚山。
北西側には百名山の雨飾山の姿も見られます。
ぜひ天気が安定していることが多い、朝の時間帯にお出かけしてみてください。
鎌池と鉈池の伝承
鎌池の名前の由来は、草を刈る鎌の形に似ていることから。
近くに鉈池(なたいけ)があり、地元ではここを舞台にした伝承が残っています。
昔、信州と越後の界に向池という池があって、この池に雌雄2匹の大蛇が棲んでおった。
この大蛇はたびたび出てはいたずらをして困るので、地元の人たちはどうにかして退治したいと、村中の下肥を池の中へ入れた。
すると大蛇は苦しがり、雄は薪棚の上に登って難を避けた。 村人はこれを見てすぐ薪棚に火をかけて焼き殺してしまった。雌はこれに悲しんで、泣きながら野尻湖の方へ逃げた。
その逃げる途中の涙の落ちた所が池になった。
それが隠居池、鉈池、鎌池である。 (小谷村観光連盟HPより)
小谷村鎌池までのアクセス
車の場合は、国道148号線「小谷温泉口」信号から小谷温泉方面に進み約40分。バスの場合は、南小谷駅前から小谷村営バスで「雨飾高原」バス停で下車、そこから徒歩で約40分です。
ピーク時は混みあいますが、専用駐車場があるので車で行くことをおすすめします。
アクセス | 長野県北安曇郡小谷村中土 |
駐車場 | 20台分程度有り |
トイレ | 有り |