【FWT DENKI】“自然エネルギー”ってなに?電力会社の人に聞いてきた

FWT DENKI

みなさんは「FWT DENKI」をご存じですか?

FWT DENKIは、Freeride World Tour(FWT)自然電力株式会社が共同で提供する新しい電力サービスです。
自然エネルギーを中心としたCO2フリーの電気を提供するだけでなく、電気料金の1%がPOW Japanに寄付され、雪を未来に残すための取り組み気候変動についての啓発運動に充てられるため、使うことで環境負荷を下げることにつながります。

白馬村では慢性的な雪不足を背景に、重要な観光資源である「雪」を守るため、POW Japanの取り組みや、スキー場が一時的に使用電力を100%再生可能エネルギーに切り替えるなど、脱炭素社会を目指したさまざまな動きがみられます。
そして白馬村内では、すでにFWT DENKIを導入した場所も増えているとか。

2016年から始まった電力自由化により、各々が自由に電力会社を選べるようになったものの、「電気を切り替えられる」ということそのものを知らなかったり、「手続きが面倒」と思っている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、みなさんが疑問に思っていることをFWT DENKIの後藤陽一さん(FWTジャパン マネージングディレクター/アジア事業統括)と井上大介さん(自然電力株式会社)に聞いてきました。

後藤さん(右)と井上さん(左)

後藤さん(右)と井上さん(左)

「そもそも自然エネルギーってなに?」「どうやって電気を切り替えるの?」など、様々なことを聞いてきたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

自然エネルギーは、環境負荷が少ないエネルギー

井上大介さん

ーー自然エネルギーについて教えてください
井上さん「自然エネルギーは、太陽光・風力・小水力・バイオマスなどから得られるエネルギーです。石炭や石油を大量に燃やす火力発電に比べ、電気を作る過程で排出されるCO2を低く抑えられるので、環境負荷がとても少ないです。太陽光発電は、太陽が存在する限り発電できるため、資源を調達する必要が無いのも特徴です。」

 

「発信力×発電力」お互いの強みを活かした取り組み

ーーFWT Japanと自然電力(株)がタッグを組んだのはなぜですか?
後藤さん「白馬で開催しているフリーライドの世界大会FWT Hakubaは、白馬村の山の魅力やスキー・スノーボードの楽しさを多くの人に知ってもらいたいという思いから、2014年から誘致を開始して2017年に立ち上げました。今では白馬での大会の他にも、北海道、岩手、新潟でもジュニア大会やアカデミープログラムを立ち上げて、幅広い層に山の魅力と遊びの楽しさを伝えています。」

後藤陽一さん

後藤さん「スキーやスノーボードは雪が無いと成立しないスポーツです。ここ数年はPOW Japanの小松吾郎さんやFWT選手から雪を守ろうとする動きが出ているので、FWT Japanもそのムーブメントを応援したいと思っていました。自然電力の自然エネルギーの電気を作っていることと、雪や波を守るために会社を立ち上げたストーリーに親和性を感じました。そこで、FWT Japanの情報発信力と自然電力の自然エネルギーの発電力を合わせれば、ユニークな取り組みができると思ってプロジェクトがスタートしました。」

 

サステナブルな取り組みが白馬村のブランド価値を高める

ーー白馬村から電力や気候変動について考える必要があるのはなぜですか?
井上さん「いま世界ではサステナブルな取り組みをしている企業が消費者に選ばれる時代になっています。サステナブルな取り組みは環境に貢献できるのはもちろんですが、白馬村のブランド価値を上げることにも直結すると思います。」

後藤さん「ヨーロッパや北米のスノーリゾートでは、サステナブルな取り組みをしていないと、お客さんが来てくれないようになってきています。その流れはいずれ、白馬村にもやってくると思っています。白馬村の魅力を世界に発信していく上で、『白馬はサステナブルなリゾートだ』と言えることはとても重要で、FWT DENKIもその一つになれば良いなと思っています。」

 

白馬村では、気候変動を「ジブンゴト」と捉えている人が多い

FWT DENKI

ーーFWT DENKI設立から1年経ちましたが、手応えはいかがですか?
井上さん「白馬村の事業主を中心にアプローチしてきた1年でした。自然や雪と密接に関わってきた白馬村の事業主の方々は、環境意識がとても高く、すぐに電力を切り替えていただいたり、相談も増えています。そんななか珍しい動きがありまして、電力を切り替えた方が仲間を紹介してくれるんです。これは、気候変動を本気で『ジブンゴト』と捉え、なんとかしたいという気持ちの表れだと感じています。」

 

実はとても簡単 電気の切り替え方

ーー電気の切り替えは大変そうですが、どうすればいいですか?
井上さん「ご家庭などに多い低圧契約の場合、実はすごく簡単で、WEB上ですべて完結します。例えるならWEBショッピングをしているような感覚です。弊社のWEBサイトの申込ページから、『電気の検針票情報・個人情報・決済方法』を入力するだけです。時間にしたら10分程度。既存の電力会社とのやり取りは必要ないので、とても簡単ですよ。」

FWT DENKI申し込みページ

ーー実際に切り替えた前後で、何が変わるんですか?
井上さん「目に見える変化は何もありません。よく『停電しやすいんじゃないの?』と聞かれますが、決してそんなことはなく、大手電力会社と使い心地は何も変わりません。」

後藤さん「現状は、電力を切り替えた実感が湧きにくいので、今後はFWT DENKIを使っている人や会社やお店がひとつのコミュニティに参加していると感じてもらえるような仕組み作りをしていきたいと思っています。」

 

自然エネルギーって高そう…

ーー自然エネルギーは料金が高いイメージがありますが、実際のところどうなんですか?
井上さん「FWT DENKIの場合、使い方次第で、電気代が決まります。大手電力会社の料金は、基本料金+従量料金+燃料調整費+再生可能エネルギー発電促進賦課金で構成されているのに対し、FWT DENKIでは、基本料金+従量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金となります。その従量料金部分が使用した分を市場価格に応じてご請求する『市場価格連動型』を採用しています。電気料金は需要が多いときに高くなる傾向があるので、一般的に多くのビジネスが稼働している平日や空調をたくさん使う夏と冬は料金が高くなります。反対に真夜中や土日は安くなります。」

土日も営業しているホテルやレストラン、小売店は電気代が安くなる可能性が高いんだとか。
一般家庭でも、洗濯機や乾燥機を市場価格が低い時間帯、例えば寝ている間に回すなど、工夫次第で電気代を抑えることができます。

ちなみに料金プランは、自然エネルギーの割合に応じて「自然エネルギーデビュー」「自然エネルギー30%」「自然エネルギー100%」の3つから選ぶことができます。

「自然エネルギーデビュー」は自然エネルギーの割合が少ない代わりに、料金を低く抑えることができ、自分のペースでプランを上げていくことも可能です。

 

電気料金のシミュレーションをしてみました

電気料金のシミュレーション

実際に電気料金のシミュレーションをしてみました。
やり方は簡単、シミュレーション画面に過去一年分の月々の電気使用量(kWh)を入力するだけ。

二人家族で共働きの我が家では、すべてのプランで今よりも安くなるという結果に。

一番安いプランでは年間で約5,000円も安くなります。
FWT DENKIお申し込みページから料金シミュレーションができます。

※シミュレーション結果は、実際の金額をお約束するものではありません

 

実際にFWT DENKIに切り替えた事業主のコメント

白馬村は気候変動を肌感覚で感じているからこそ、すぐアクションを起こそうとする人が多いのが特徴。

そこで実際に切り替えた、白馬ノルウェービレッジを運営するしくみ(株)の石田さんとモンスタークリフ(株)の佐藤さんに、お話を伺ってきました。

しくみ(株) 石田幸央さん

しくみの石田さん

しくみの石田さん

ーーFWT DENKIに切り替えたきっかけを教えてください
石田さん「元々、自然エネルギーに興味があって、ソーラーパネルを設置して太陽光発電ができないかとか、近くの用水路を利用して小水力発電ができないか、と考えていました。ただ、両方ともコスト面のハードルが高くて…。そんなときにFWT DENKIがサービスを開始するのを聞いて、やってみようかな?と思いました。」

ーー実際に切り替えの手続きはいかがでしたか?
石田さん「手続き自体はすごく簡単で、電気料金の明細があればすぐ終わります。」

ーー切り替えた実感はありますか?
石田さん「ないです!笑 それでも、この自然を次世代に残すためにできる、簡単な環境活動だと思っているので、やる価値はありますね。」

モンスタークリフ(株) 佐藤敦俊さん

モンスタークリフの佐藤さん

モンスタークリフの佐藤さん

ーーFWT DENKIに切り替えた理由を教えてください
佐藤さん「弊社はスノーボード用品のリサイクルを通じて、ウィンタースポーツのゴミを出さないように取り組んでいる中で、他にもできることはないかと考えていたところ、FWT DENKIのことを知ったので是非やってみようと。」

ーー実際に切り替えてみていかがですか?
佐藤さん「『自然エネルギー』と聞くと、ソーラーパネルの設置など、設備投資をする必要があると思っていましたが、こんなに簡単で、しかもWEB上ですべて完結できることをFWT DENKIを通じて知りました。」

ーー切り替えた実感はありますか?
佐藤さん「日々の生活の中で自然エネルギーを意識する機会は少ないですが、自然エネルギーで充電したポータブル充電器を山の上で使ったときは『自然と一体になっている』と感じましたね。」

 

誰でも簡単にできるアクション

energyforsnow

まるでWEBショッピングをするように簡単にできるFWT DENKIへの切り替え。

使うことで環境負荷を下げるだけでなく、電気料金の1%がPOW Japanの活動資金になります。

誰でも簡単にできる、雪を未来にのこすためのアクション。
白馬村民はもちろん、白馬村が好きで雪を守りたい人たちも、環境にいいことをしてみませんか?

FWT DENKIの申込はこちら

▼FWT DENKIの問合せ先
自然電カカスタマーサポート
TEL. 0120-561-797
(平日10:00~17:30 土日/祝は休業)

 

参考記事

【私たちの冬を守るために】POW Japanの取り組み
【モンスタークリフ】白馬村でスキー・スノーボードの活性化を目指す企業
【フリーランス必見】白馬ノルウェービレッジで理想の働き方を実現

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