白馬五竜高山植物園は6月5日、「早期開園日」として2021年の営業をスタートしました。
例年よりも2週間ほど早く開園することで、このタイミングに見頃を迎えるシラネアオイなどの高山植物を楽しめるようになりました。
通常営業は19日からですが、週末限定で開園する5日・6日・12日・13日は、イベント「学芸員とまわる雪解け直後の高山植物園散策ツアー」、「高山植物苗の無料プレゼント」、「高山植物ハーブティー試飲会」が開催されます。
開園初日の様子をレポートします!
春から初夏の高山植物が楽しめる
北海道と八ヶ岳、北アルプスの一部にのみ自生する「ウルップソウ」。白馬連峰の生態系を再現した「白馬連峰高山植物生態園」にちょうど見頃になっている花が数株あります。
高山帯のガレ場という厳しい環境で育つウルップソウは、葉が青々と力強く生命力の強さを感じました!
高山植物の女王「コマクサ」。まだ咲いている花は少ないですが、白馬連峰高山植物生態園トップの一番目立つところにひっそりと咲いていました!
晴れていれば、残雪の北アルプスと一緒に楽しめますが、この時間帯はあいにくの曇り空。
白馬五竜高山植物園内の雪が解けると、最初に咲く植物の一つ「シラネアオイ」。
花期が早いため、例年の開園時期では見頃を過ぎていることもあったのですが、この日はベストタイミング!紫色の大きな花が、白馬連峰高山植物生態園ブナ林付近にたくさん咲いていました。よく探せばより珍しい白い花のシラネアオイもありますよ!
シラネアオイは、日本固有の一属一種の花。世界中どこを探しても似たような植物は無いそうです。
白馬エリアでは栂池自然園や落倉自然園の「ミズバショウ」が有名ですが、白馬五竜高山植物園の最奥「アルプス平自然遊歩道」にもたくさん咲いています。
今がちょうど見頃のタイミング!遊歩道の石畳のすぐ近くで咲いているので、間近で観察できます!
白馬五竜高山植物園では、日本植物園協会と環境省が進める植物保全事業の一環で、公式な許可のもと種子を採取して試験的に栽培している植物があります。
その一つが、白馬岳周辺の限られた場所に自生する「タカネキンポウゲ」。アルプス平広場の絶滅危惧種コーナーに展示してあります。
植物園は、希少な植物の「域外保全」の拠点としての役割もあり、生態調査をするとともに保全に務めています。
その他、この日撮影できた植物を一気にご紹介します!
早期開園イベント
早期開園イベントは、「学芸員とまわる雪解け直後の高山植物園散策ツアー」、「高山植物苗の無料プレゼント」、「高山植物ハーブティー試飲会」が開催されました。
高山植物苗の無料プレゼントでは、希少なシラネアオイや夏に人気で黄色い花を咲かせるニッコウキスゲなど、全部で5種類の苗が用意されていました。
シラネアオイは育てるのが難しいようですが、開始数分で在庫切れに…!人気の高さが伺えます。
ハーブティ試飲会では、園内朝摘みの「イブキジャコウソウ」と青い花をつける「バタフライピー」が用意されていました。
一口飲むと華やかな香りが口いっぱいに広がり、癒やしのひとときとなりました。
早期開園イベントは12日と13日にも開催されます!詳しい内容は公式サイトよりご確認ください。
白馬五竜高山植物園は「常に何かが見頃!」
白馬五竜高山植物園は、300種以上200万株の高山植物が植えられているので「常に何かが見頃」なのが魅力!
「ウルップソウ」や「シラネアオイ」などの珍しい高山植物が多い6月。シーズンで1番花の種類が多いのは7月。人気の「ヒマラヤの青いケシ」が見頃になるのは7月上旬です。
あたり一面のお花畑が楽しみたいなら、ピンク色の花「シモツケソウ」が咲く8月がオススメ。9・10月には「紅葉」が見頃を迎えます。
いつ訪れても楽しませてくれる白馬五竜高山植物園。お目当ての花の花期に合わせて訪れてみてはいかがでしょうか?
アクセス | 長野県北安曇郡白馬村神城22184-10 |
電話 | 0261-75-2101 |
URL | shokubutsuen |
営業期間 | 6月5日・6日・12日・13日・19日~10月24日 |