春には菜の花、夏にはそばの花が高原一面に咲き誇り、
斜面を少し上に登れば、北アルプスの姿を一望できます。そんな中山高原で、店主自らが解体したジビエと季節の野菜を堪能できるお店があります。
元スキー場にオープン「農園カフェ ラビット」
中山高原は、元々は大町スキー場というゲレンデでしたが、
その跡地を利用してオープンしたのが、農園カフェ ラビットです。
オーナーシェフ児玉信子さんの育てた新鮮な野菜と、自らが解体したジビエを使った料理が美味しいと、県内外のお客さんに人気です。
オーナーシェフ児玉信子さん
オーナーシェフの児玉さんは、実は東京からの移住者。山村留学の受け入れをしていた両親の影響で、
ー飲食業を始めたきっかけはなんですか?
児玉さん:「私ができることはなんだろう?と考えたときに、
ところがこの辺りには当時は、おいしい野菜がないということで、自ら農園を作り、おいしい野菜を作るところから始めることに。児玉さんはカリフォルニアのファーマーズマーケットで働いていた
野菜づくりが順調に進んでいくとトラブルに見舞われます。
児玉さん:「大自然ならではのことですが、
ジビエ料理を提供するのは自然な流れでした。
お店をオープンした頃、美麻地区の解体場が完成し、 児玉さんは本格的にシカやイノシシなどの解体を行なうようになりま
ジビエ肉は、農園カフェ ラビットの料理に使われる分はもちろん、白馬村や大町市のレストランや肉屋にも卸している
児玉さん自慢の料理
ランチは、
野菜の味が濃いので、何もつけなくてもおいしい。春が旬のアスパラガスは、細いけれどしっかり甘みが強いです。この前菜は日替わりなので、
女性におすすめ、いのしし肉のカレー
ジビエ肉も日替わりで選べます。取材当日のカレーは、いのしし肉 or 鹿肉から選べました。
児玉さん:「女性はいのしし肉がおすすめ!ビタミンや鉄分など女性にうれしい栄養が豊富で冷え性にも効果があります。」と教えてくれました。
カモミールのお花が乗っているのが上品でスペシャルな感じ。トッピングされた野菜も美しく、新鮮で美味しい。カレーの中には、大きなお肉が塊で入っています。噛み応えがありますが、筋張った感じはなく、
食べている最中から身体がポカポカしてきたのは、ジビエの効果でもあるようです。児玉さんの言葉通り!
ジビエ料理だけじゃない!
メインの料理をもう一つ紹介します。こちらは、「福味鶏のコンフィ」。農園カフェ ラビットでは、ジビエだけではなく
ちなみに信州福味鶏というのは、長野県のブランド鶏。きちんと管理の行き届いた農場の平飼い鶏舎で飼育された鶏な
四季折々の景色が楽しめる
毎年、中山高原の雪解け(4月1日)とともにオープンし、霜が降りて雪が積もり始める11月にはクローズしてしまう農園カフェ ラビットは、おいしい料理だけではなく、四季折々の景色を楽しめるのも魅力の1つ。
4月末〜5月初めは菜の花と残雪の北アルプスの風景が、信州に春の訪れを感じさせてくれます。
7月末〜8月はそばの花。高原特有の寒暖差の大きな気候によって、風味豊かな蕎麦の実に育ちます。テラス席でゆっくりと信州の四季を感じてみるのも良いですね。
さいごに
シンプルに野菜の味を楽しむ前菜と本格的な味わいのメイン料理。せっかく長野に来たなら、地元のものを、
インフォメーション
営業時間 | 11:00-15:00 |
定休日 | 火曜日 ※12月~3月は冬期休業 |
住所 | 大町市大町8295-48 |
nouen.cafe.rabbit |