標高2,060メートルにある八方池は、雪に押し出された土砂が堆積した場所に、雪解け水や雨水が溜まってできた池。
水面に北アルプスの山々を映すこの神秘的な池は、観光ポスターにも使用される白馬村を代表する観光スポットです。
そんな八方池周辺の紅葉は、例年9月下旬~10月中旬頃に見頃になります。
少し早いとは思いつつ、9月17日、進行具合を見るために八方池トレッキングに行ってきました!
黒菱駐車場から八方池山荘
この日は、黒菱スカイラインを利用して、車で標高1,500メートルの黒菱駐車場までアクセス。
黒菱駐車場からは、黒菱ラインリフトに乗車しました。
標高が高いところでは晴れる予報でしたが、この段階では写真の通り曇天。八方池行きを「諦めようかな?」と思うほど、厚い雲に覆われていました。
黒菱ラインリフトを降りたら自然研究路トレッキングコースを進み、八方池山荘を目指します。
近くに鎌池湿原があり、紅葉が美しい場所なのですが、まだほとんど紅葉していませんでした。
自然研究路トレッキングコースを登り始めて約20分で、標高1,850メートルの八方池山荘に到着。
八方池山荘も厚い雲の中。なかなかモチベーションは上がりませんが、晴れることを信じて前に進みます!
八方池山荘から八方池
八方池を目指すルートは2つあります。
今回は、木道が整備されて比較的緩やかな「左回り迂回コース」を利用しました。
ご覧の通り、完全に雲の中に入り、20メートル先が見えないような状況。八方池山荘にいたときよりも悪化しています。
しかし、しばらく進むと・・・
標高2,000メートルの手前辺りで一気に視界が開けました!
唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳が見え、下界を見下ろすと雲海に。天気予報を信じて登ってきてよかったです。
こちらは、先程の写真とは反対側の景色で、白馬三山と雲海。
こんなに分厚くモコモコした綺麗な雲海を見たのは初めてでした!
草も紅葉し始めていて、コントラストがとても美しい!
八方池山荘から約30分で八方池に到着!
八方池周辺の紅葉の様子
空は晴れて、風も穏やか。スタート時の曇天が嘘のような景色が広がっていました!
八方池に白馬三山や登山客がリフレクションしています。
これこそが、白馬村を代表する観光スポットの景色です。
肝心の紅葉は、このような感じ。
まだ草が薄っすらと色付いている程度。見頃になるのは2週間後でしょうか?
「紅葉の色付きの良さ」は、夏の天候に大きく左右されるそうです。長雨による日照不足や霜が降りてしまった年は、色付きが悪いのだとか。
今年はどうなのか…!?
トレッキング中に発見した高山植物
347種もの高山植物が自生するといわれる八方尾根周辺。トレッキング中に秋に咲く高山植物を発見しました!
いくつか紹介します。
濃い赤色とモコモコした形が特徴のワレモコウ。
日本の固有種で薄い紫色をしたマツムシソウ。
下向きに小さな花を咲かせるハクサンシャジン。
赤く染まる紅葉や果実が美しいナナカマド。
葉が少し赤くなっていました。
おわり
紅葉の見頃は、例年通り9月下旬~10月中旬頃になりそうな印象でした。
次回の紅葉レポートもお楽しみに!
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