雪道走行の必需品といえば、スタッドレスタイヤ。
白馬の雪道を安全に走行するためには、タイヤの状態をしっかり把握し、正しく使用することが大切です。
スタッドレスタイヤの寿命
スタッドレスタイヤの寿命は残溝(走行距離)と、使用した期間(ゴムの硬さ)の2つの要素で決まります。
まだ溝が残っていたとしても、ゴムが固くなっていたら雪道で使用することはできません。
残溝(走行距離)の確認方法
一般的に走行距離による寿命の目安は10,000km~15,000kmといわれていますが、視覚的な判断材料としては、タイヤの残溝を確認します。
スタッドレスタイヤにはプラットホームというマークがありますが、このプラットホームが露出するまで使用可能です。
モデルにもよりますが、スタッドレスタイヤの溝はほとんどが10mmで作られていて、プラットホームは5mmのところにあります。
プラットホームが露出するまで使用したタイヤは冬用としての役目を果たせないので、処分もしくは夏用タイヤとして使用しましょう。
プラットホームをうまく探し出せない方は、100円硬貨を溝に差し込んでみてください。
100円硬貨は端から数字の「1」までの長さが5mmなので、真横から見て、「1」が見えていたら寿命が近いという目安です。
使用した期間(ゴムの硬さ)の確認方法
残溝ともう一つ、寿命の判断材料になるのがゴムの硬さですが、これは一般の方には見分けが難しいもの。
そこで目安になるのが、タイヤの使用期間です。
スタッドレスタイヤの寿命は約3年と言われているので、何シーズン履いているタイヤなのかを把握しておけば、寿命がわかります。
貰いものや中古で購入したために、使用期間がわからない場合は、タイヤのサイドウォール(側面)に記載されているセリアルを確認することでだいたいの使用期間を把握できます。
このセリアルの末尾4桁が製造時期を表していおり、最初の2桁が製造週、最後の2桁が製造年を指しています。
上の写真のタイヤの場合、セリアルの末尾が「4816」となってるので2016年の48週(12月頃)と読み取れます。
スタッドレスタイヤの保管方法
スタッドレスタイヤの寿命を少しでも伸ばすためには、オフシーズン時の保管方法も重要です。通常、庭や駐車場など家の外に置いておく方が多いと思いますが、以下の6項目に1つでも当てはまる方は、早急に直しましょう!
1.直射日光に当たっている
太陽光に含まれる紫外線はゴムを劣化させます。直射日光は絶対に避けましょう。
2.雨ざらしになっている
ゴムが雨水に触れると加水分解が進みます。また、ゴムのヒビから中に水分が侵入し、構造体を傷める原因になります。
保管の際は、雨風をしのげるタイヤカバーの使用がおすすめです。
3.エアコン室外機の近くに置いている
オゾンが発生する室外機の近くに置いておくと、ゴムを傷める原因になります。
4.(タイヤ単体で)横置きにしている
ホイールを外しタイヤ単体で保管している場合、サイド部分に負荷をかけないように縦置きにしましょう。
5.(ホイールが付いたまま)縦置きにしている
ホイール付きで保管する場合、ホイールの重さで変形しないように横置きにしましょう。その際、過度の負荷を避けるため、2本積みまでにしておくことがおすすめです。
6.(ホイールが付いたまま)空気が満タンに入っている
空気圧が高い状態は、タイヤに負荷をかけ続けていることになります。シーズンオフに、店舗で空気を抜いてもらってから保管するようにしましょう。
さいごに
タイヤの寿命を大きく延ばすことはできませんが、適切な管理で劣化を食い止めることで、本来の性能を発揮できます。
スタッドレスタイヤは、タイヤの状態が制動距離にダイレクトに影響します。
白馬に遊びに行く前に点検を済ませ、安全にスキー・スノーボードライフを過ごせるようにしましょう。