6月12日、長野県小谷村の栂池自然園が開園しました!
開園初日から多くのミズバショウが咲き始めている他、シーズン中の安全を祈願する開園祭の開催、自然園に向かうゴンドラリフトに160袋限定の「お楽しみ袋」が用意されるなど、盛りだくさんの一日に。
今年は例年よりも約2週間遅い開園でしたが、遅い梅雨入りのおかげで青空が広がる時間もあり幸先の良い一日となりました!
栂池自然園の様子 ミズバショウの開花が順調に進行中
北アルプスや園内にたくさんの雪が残る中、ミズバショウの開花が順調に進んでいます!園内の一番手前にある「みずばしょう湿原」では大群生が楽しめます。
写真ではたくさん咲いているように見えますが、開花状況はまだ全体の5割ぐらいだそうです。
栂池ビジターセンター主任の猪股崇志さんによると「開花はほぼ例年通りに進んでいて、17日~20日頃にピークを迎えるのでは」とのこと。ちょうど週末とピークが重なるので、お時間がある方はぜひお出かけしてみてください!
天気が良ければ、残雪の北アルプスと花の素晴らしいコントラストが楽しめますよ。
ミズバショウの他には、黄色い花のリュウキンカや夏に白いふわふわの綿毛を付けるワタスゲなどが咲いていました。
栂池ビジターセンター前のエリアには、希少なシラネアオイの姿も!
このエリアは、園内の木道が整備されるよりも以前に「誰でも気軽に楽しめるように」とさまざまな高山植物が植えられた場所。鮮やかなピンク色のイワカガミなども咲いていました。夏にはシモツケソウも咲くそう。
栂池自然園に咲く高山植物をぎゅっと詰め込んだようなエリアなので、ぜひ注目してみてください!
園内全体が天然のクーラーに
栂池自然園内の大部分に雪が残っていて、特にみずばしょう湿原から奥はほとんどが雪道。雪は柔らかいのでトレッキングシューズやスニーカーでも大丈夫ですが、転倒しないように慎重に歩く必要があります。
その一方で、気温は麓と比べて10℃近くも低いので園内全体が天然のクーラーで冷やされているような状態!暑い日のクールダウンにもおすすめ。
開園祭でシーズン中の安全を祈願
訪れたお客さんやメディアに見守られながら、毎年恒例の開園祭が執り行われました。開園祭は、小谷村観光連盟やロープウェイ運営会社など地元の観光関係者がシーズン中の安全を祈願するもの。
コロナ禍のため昨年に引き続き、最少人数と短縮プログラムでの進行となりました。
栂池自然園は10月24日まで営業 今後の見どころは?
ミズバショウのピークが過ぎた後は、日本で最も遅く咲く桜「タカネザクラ」や雨で濡れると花びらが透明になることで有名な「サンカヨウ」、大きな花を咲かせる「キヌガサソウ」などが見頃になります。
7月中旬から下旬にかけては、鮮やかな黄色い花の「ニッコウキスゲ」や、「ワタスゲ」が主役になります。
明るい星が多い8月は、天の川が綺麗に見えるので星空観察に最適な季節。
夜に外にいても寒くないので、気が済むまでゆっくり楽しめます。
※栂池自然園で星空を楽しむためには、園内入口に建つ「栂池山荘」か「栂池ヒュッテ」への宿泊が必要です
9月は湿原の「草紅葉」、10月は「ナナカマド」や「カエデ」、「ダケカンバ」の紅葉が見頃に。
開園期間の10月24日まで、シーズンを通してさまざまな魅力を見せてくれます!
詳しくは下記の記事にまとめていますので、観光の参考にしてみてください。