標高2,060メートルにある八方池は、雪に押し出された土砂が堆積した場所に、雪解け水や雨水が溜まってできた池。
水面に北アルプスの山々を映す姿は神秘的で、たびたび観光ポスターに使用されるなど、白馬村を代表する観光スポットになっています。
そんな八方池に、GWが始まった直後の4月28日に行ってきたので、その様子をレポートしたいと思います。
八方アルペンラインを乗り継いで八方池山荘へ
八方池に行くためにはまず、白馬八方尾根スキー場の八方ゴンドラリフト「アダム」、アルペンクワッドリフト、グラートクワッドリフトの3つからなる八方アルペンラインを乗り継いで八方池山荘を目指します。
※八方アルペンラインの料金や営業時間などは公式サイトでご確認ください。
4月末とはいえ、標高が高い白馬エリアは春が始まったばかり。ゴンドラの窓から見える芽吹いたばかりの新緑の葉や桜が綺麗でした。
白馬八方尾根スキー場は、黒菱ゲレンデとうさぎ平ゲレンデが営業中。
今シーズンは暖冬の影響で雪不足が心配されましたが、3月に季節外れの大雪が降ったおかげで、予定通りGWまで営業できました。
八方池山荘からトレッキングスタート
八方アルペンラインに乗って約40分程で八方池山荘に到着。
八方池山荘より上部には、使用可能なトイレや売店がないので、ここで用事を済ませましょう。
準備が整ったら、八方池山荘脇にある登山口からトレッキングスタートです。
「八方尾根」の名前の通り、ひたすら尾根道を登っていきます。
八方池までのルート上に雪はほとんどなく、念のため持っていった軽アイゼンは使いませんでした。
ルート上で唯一雪が残っていたのは、スタートから15分程のところにある便所小屋の直前の数か所と、便所小屋から八方ケルンまでの場所。
便所小屋から八方ケルンまでは、数百メートル程の緩やかな登り坂のため、少し滑りますが、普段からトレッキングに慣れている方なら軽アイゼンやスノーシューがなくても大丈夫です。
不安がある方は、軽アイゼンの他、トレッキングポールがあれば、楽に登ることができると思います。
なお、道中はぬかるんでいたり水たまりもあるので、登山靴か防水スニーカーは必須です。
危険個所や渋滞はなく、八方池山荘から30分程で無事に八方池に到着!
この日は快晴で白馬三山がくっきり。日差しは強いものの無風で過ごしやすい気候でした。
八方池はまだ雪に覆われているため、山々を映す神秘的な姿を見ることはできませんでしたが、そのかわりその八方池の真上に行くことができます。
6月に入るとあっという間に雪が溶けてしまうので、八方池の真上で休憩したり、写真を撮ったり、この時期ならではの楽しみ方をさせてもらいました!
※無積雪期の八方池の様子はこちらのページからどうぞ
GW中のため混雑することを予想していましたが、意外にも空いていて、自分のペースで充実した時間を過ごせました。
白馬の自然を楽しんだ後は、同じルートを使って下山します。
帰りも30分程で八方池山荘に戻ることができました。
下山後はまえだでランチ
無事に下山した後は、八方の麓にある蕎麦店「まえだ」さんで冷やし天ぷらそばをいただきました。
陽がサンサンと照っていて暑かったので、冷たいお蕎麦が身体に染み渡りました!
周辺にはまえださんの他にも美味しいお店がたくさんあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
※白馬のランチ・ディナーができるお店はこちらのページにまとめてあります
おわり
本格的な登山道具は不要で、健康な方なら誰でも気軽に挑戦できる八方池トレッキング。
GW中は夏とは違った姿を楽しむことができるのでオススメです!
しかし、初心者向けのトレッキングルートながらも、標高2,000メートルを超える山岳地帯に位置し、麓よりも気温が5~8度程度低いので、適切な服装や装備を持って入山するようにしてください。
▼必需品
・登山靴or防水シューズ
・レインウェア
・サングラス
・日焼け止め
・行動食&飲料
▼あると便利なもの
・トレッキングポール
・着替え
それでは安全に気を付けて、良いGWをお過ごしください!
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