4月末は、白馬村や小谷村の麓で桜が咲く季節ですが、標高1,900mの栂池自然園は一面が雪に覆われ、まだまだ冬のような景色が広がります。
そんな雪景色を求めて、4月30日に栂池自然園へ行ってきたのでレポートします!
ゴンドラリフトとロープウェイを乗り継いで栂池自然園へ
現在、栂池自然園は早春営業中。
栂池高原スキー場のゴンドラリフトと栂池ロープウェイを乗り継ぐことでアクセスできます。
乗車時間は片道約30分、料金は往復で3,380円です。
栂池自然園には6m近い積雪!
栂池自然園の入口にある栂池山荘の前には、6m近い積雪が!
数日前の大雨で一気に融雪が進んだそうなのですが、それでも建物の2階と同じ高さまで雪が残っていました!
高く降り積もった雪壁の間を通って自然園へ入ります。
※トイレは、栂池山荘のものを使用できます。これ以降、園内にトイレはないので、ここで済ませておきましょう。
園内は深い雪に覆われているので、スノーシューとポールを使って歩きます。
服装は、晴れていて無風の穏やかな日であれば、Tシャツ+ロングパンツで十分です。
(ただし、休憩中は冷えるので、フリースなどの防寒具を持っていきましょう)
照り返しが強いので、紫外線対策は必須。日焼け止め、帽子、サングラスをお忘れなく!
栂池自然園最奥の「展望湿原」へ
こちらの写真は、栂池自然園に入ってすぐの「みずばしょう湿原」からの眺めです。
正面に見えるのは白馬岳。その左隣が杓子岳と白馬鑓ヶ岳です。この3つの山を「白馬三山」と呼びます。
水芭蕉やニッコウキスゲが咲くグリーンシーズンもいいですが、雪景色の栂池自然園も魅力的。
ちなみに、下の写真は、2021年6月12日のみずばしょう湿原の様子。
現在は、湿原だけではなく、樹木も雪に埋もれていることがわかります。
季節ごとに色々な表情を見せてくれるので、何度訪れても飽きません!
みずばしょう湿原からでも十分すぎるぐらいの絶景を楽しめるのですが、今回は天気が良かったため、園内最奥の「展望湿原」を目指します。
展望湿原は、写真の正面に見える斜面を登ったところにあります。
前半は、比較的平坦なみずばしょう湿原とわたすげ湿原の上を歩き、後半はやや斜度がある浮島湿原を通って展望湿原へと至ります。
ルート上に目印となる看板はありませんが、ひたすら白馬岳に向かって直進するイメージです。(不慣れな方は無理しないでください)
後半になるにつれて斜度がきつくなりますが、絶景に癒されながらひたすら歩きます!
後ろを振り返ると、栂池ビジターセンターや旧栂池ヒュッテが見えます。
だいぶ、高く、遠くまで来たことがわかります。
歩き始めて約1時間で展望湿原に到着!
目の前には、白馬三山と白馬大雪渓が見えます。
「頑張って歩いてよかった」と、心の底から思える大絶景でした!
景色が美しすぎて、しばらく余韻に浸ります。
景色を満喫したあとは、来た道を戻ります。
この時期は、上質なザラメ雪が発達しているため滑りやすいのですが、無理に踏ん張ろうとせず、お尻で滑り降りると楽チンです!
僕たちも50mほど一気に滑り降り、体力と時間を節約することに成功しました。
帰りは40分ほどで、自然園の入口まで到着。
融雪が早い場所では、すでに水芭蕉が咲き始めていました。
標高約1,900mの高所でも、春はすぐそこまで来ています!
下山途中に後ろを振り返ると、「彩雲」のような、「環水平アーク」のような現象を見ることができました!
薄い雲が、太陽光の影響を受けて、虹色に見える現象です。
この日は、天気良し、景色良しで、大自然を満喫できました!
早春営業は5月8日まで
栂池自然園の早春営業は5月8日まで。(詳細はこちら)
そのあとは一旦閉園し、水芭蕉が見頃になる6月中旬からグリーンシーズンの営業がスタートします。
6月は水芭蕉、7月はニッコウキスゲ、8月・9月は様々な高山植物、10月は紅葉がそれぞれ見頃になります。
どの季節もきっと楽しめるので、ぜひ遊びに行ってみてください!