長野県小谷村の栂池自然園で、紅葉が見頃になりました!
栂池自然園では毎年、9月下旬~10月上旬にかけて綺麗な紅葉が楽しめますが、実はその年ごとに色の付き方には差があり、「当たり年」と「イマイチな年」があるそうなのです。
2018年~2020年は、夏場の天候不順などが原因で色付きが悪かったのですが、今年の紅葉はどうなのか?
10月3日に園内の様子を取材してきたのでレポートします!
10月3日 栂池自然園の様子
栂池自然園の紅葉は、ほぼ例年通りの9月下旬頃から見頃を迎え、ナナカマドは赤色に、ミネカエデやダケカンバは黄色に、それぞれとても鮮やかに染まっていました!
こちらは旧栂池ヒュッテとワタスゲ湿原が見下ろせる場所からの1枚。
栂池自然園の紅葉はいかがでしょうか?
こちらは浮島湿原の様子。
正面の山は白馬岳で、右隣は先日紅葉レポートをアップした小蓮華山です。
湿原に映る白馬岳や、草紅葉もいい感じです!
草紅葉の中で赤く見えるのはクロマメノキという植物で、実はツツジ科の落葉低木。
樹高はわずか数十センチながらも、れっきとした「木」なのです!
今年の紅葉は「当たり年」?「イマイチな年」?
写真をご覧になってもうすでにお気づきかもしれませんが、今年は紅葉の「当たり年」です!
栂池ビジターセンター主任の猪股崇志さんによると、当たり年の根拠は、ナナカマドの葉が例年よりも赤く鮮やかに色付いているから。
このような綺麗な紅葉が見られるのは、2017年以来4年ぶりなんだとか!
過去の3年間は、長雨による日照不足や霜など、夏の天候不順が紅葉に悪影響を与えてしまったのですが、今年は梅雨明けが早かったことや、9月の昼夜寒暖差が大きかったことから、色付きが良くなったのではないか?と猪股さんは推測しています。
また、今年の栂池自然園には、ミズバショウやニッコウキスゲの花数多かったことや、ナナカマドの実が少ないという特徴があったのですが、このような年は紅葉の「当たり年」になることが多いそうです。
ヤセ尾根のドウダンツツジに注目!
この日の園内はどこを歩いても絶景だらけでしたが、個人的にはヤセ尾根のドウダンツツジがとても良かったです!
ドウダンツツジの紅葉は、蛍光色のような鮮やかな発色が特徴で、赤のようにもオレンジのようにも見えてとても美しいです。
ドウダンツツジを間近で見られるのは園内ではヤセ尾根だけ!
栂池自然園は、白馬乗鞍岳の火山活動に伴って生まれた湿原のため、湿原特有の植生になっていますが、ヤセ尾根付近は噴火の影響を受けておらず、湿原とは違った植生を楽しめるのです。
ヤセ尾根は、斜面が急で歩く距離も長くなりますが、オススメの場所なのでぜひ立ち寄ってみてください。
紅葉は来週末頃まで楽しめる
紅葉はいまがピークなので、これから徐々に下火になっていきますが、次の週末(9・10日)頃までは綺麗な状態を楽しめそうです!
10月中旬以降は、秋から冬へ向かって季節が移ろいでいくタイミングのため、ほとんどの木々で落葉してしまいますが、ダケカンバの白い幹が山肌に浮かぶ独特の景色や、雪が積もった北アルプスの景色などが楽しめます。
※よかったら昨年の記事をどうぞ
2021年の栂池自然園の営業は、例年よりも少し早い10月24日まで。
栂池自然園のインフォメーション
アクセス | |
営業時間 | ゴンドラ情報をみる |
栂池自然園URL | sizenen.otarimura |
お問い合せ | contact |