高瀬渓谷の紅葉
長野県大町市の高瀬渓谷は、高瀬川に沿って建設された「大町ダム」「七倉ダム」「高瀬ダム」の3つのダムと、葛温泉を含む一帯を指します。
七倉ダムから先へはマイカー規制されているため、最奥の高瀬ダムまでの移動手段はタクシーか徒歩のみ。
タクシーで約10分、徒歩では約2時間の行程です。
エメラルドグリーン色のダムと紅葉の景色は、県内屈指の紅葉スポットとして人気。
2020年10月9日、高瀬ダムの様子を見に行ってきました。
高瀬ダムの紅葉の進み具合は?
10月9日現在の紅葉の進み具合は2~3割程度。まだ薄っすらと黄色く染まり始めたばかりの状態でした。
3つのダムの中で一番標高が高い高瀬ダムでも標高は1,270m。
栂池自然園や白馬五竜などと比較して約800mも低いためピークも遅く、例年10月中旬~10月下旬に紅葉のピークを迎えます。
紅葉のピークが遅い分、10月下旬には雪化粧した山頂と色鮮やかに紅葉した山肌を同時に楽しめることも。
不動沢に架かる不動沢吊橋は、歩くと揺れるスリリングさとカラマツなどの紅葉が魅力のスポット。
紅葉のピーク時には優しい黄色の世界に包まれます。
国内第二位の高さを誇る高瀬ダム
高瀬ダムの堤高は、黒部ダムに次いで国内第二位の高さを誇ります。その高さはなんと176m。
岩石や土砂を積み上げる「ロックフィルダム」という建築方法で、下から見上げたときの迫力は圧巻です。
高瀬ダムの貯水池容量を確保するため、不動沢と濁沢から流入する大量の土砂を、ダンプトラックで搬出する工事をほぼ毎日行なっています。
高瀬ダムを登っていくダンプトラックは、ダムの麓から見上げるとミニカーのように小さく見えます。
カラフルで色鮮やかな車体は良く映えるため、タイミングを見計らって写真を狙ってみるのもおすすめです。
栂池自然園や白馬五竜の紅葉を逃した方は高瀬渓谷へ!
高瀬ダムは10月中旬~10月下旬に、大町ダムの周辺では10月下旬~11月上旬に紅葉のピークを迎えます。
白馬エリアの紅葉の名所、栂池自然園や白馬五竜は標高が高いため、高瀬渓谷とは1か月近くも見頃の時期がずれることも。
高瀬渓谷の紅葉は最後の砦。
紅葉を堪能する前にシーズンの終盤に差し掛かってしまった方は、ぜひ高瀬渓谷を訪れてみてください。
高瀬ダムへのアクセス
アクセス | 長野県大町市平 ※高瀬ダムの手前の七倉山荘を目指すと分かりやすいです |
駐車場 | 七倉山荘前に無料駐車場有り |
トイレ | 七倉山荘前に有り |