長野県・白馬村。
世界中の旅人を惹きつける国際山岳リゾートには、標高3,000m級の北アルプスの山々が壁のようにそびえ、息をのむような景色が広がります。
でも、その壮大な山並み──あなたはいくつ名前を言えるでしょうか?
今回は、白馬村から見える代表的な山々を中心に、大町市や安曇野市から望める北アルプスの名峰も合わせて、写真付きでご紹介します。
旅先での「この山、何て名前だっけ?」というモヤモヤを解消しながら、景色をもっと深く楽しんでみませんか?
白馬の象徴「白馬三山」とは?

松川橋から撮影した白馬三山。
白馬村の風景を語る上で欠かせないのが「白馬三山(はくばさんざん)」。
これは、「白馬岳(しろうまだけ)」・「杓子岳(しゃくしだけ)」・「白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ)」の3つの山の総称で、白馬のシンボル的存在です。
麓からも見えやすく、観光ポスターや地域ロゴによく使われていますが、意外と名前と配置を知らない人も多いのではないでしょうか?

白馬ハイランドホテル付近から撮影した白馬三山。一番右手の白馬岳の標高が最も高い。
白馬岳は、標高2,932mとこのエリアで最も高く、百名山としても有名です。
しかし、麓から一番大きく見える山は、左手の白馬鑓ヶ岳。
そのため、勘違いされがちですが、白馬岳は一番右手に位置しています。
白馬三山の左手に見えるのは?唐松岳と五竜岳

白馬三山の左手に唐松岳が見える。
白馬三山から視線を少し左に向けると、登山者に人気の標高2,695mの「唐松岳(からまつだけ)」が見えてきます。

五竜岳と唐松岳。
さらにその左には、印象的な山容をした「五竜岳(ごりゅうだけ)」が見えてきます。
山頂直下には「武田菱」と呼ばれる雪形が現れ、戦国武将・武田氏の家紋のような四つの菱模様が特徴的です。
唐松岳から五竜岳へは登山ルートが整備されており、縦走も楽しめる絶景ルートです。

五竜岳「武田菱」の雪形。
白馬村の山の標高
- 白馬岳:2,932m
- 杓子岳:2,812m
- 白馬鑓ヶ岳:2,903mm
- 唐松岳:2,695m
- 五竜岳:2,814m
- 小蓮華山:2,766m
もう少し足を伸ばして。大町市から見える山々

鷹狩山から撮影した大町市の山々。
白馬村の南に位置する大町市からも、北アルプスの名峰を多く見渡せます。
双耳峰が美しい「鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ)」、緩やかな三つの峰をもつ「爺ヶ岳(じいがたけ)」、お椀のような形の「蓮華岳(れんげだけ)」など。
登山ファンならおなじみの「針ノ木岳」もありますが、奥まっていて見つけにくいかもしれません。
大町市の山の標高
- 鹿島槍ヶ岳:2,889m
- 爺ヶ岳:2,670m
- 蓮華岳:2,798m
- 針ノ木岳:2,820m
安曇野市からは常念岳や燕岳

安曇野市から見える北アルプスの山々。
さらに南の安曇野市側からは、登山で人気の「常念岳(じょうねんだけ)」や「燕岳(つばくろだけ)」が見えます。
特に燕岳は危険箇所が少なく、北アルプス登山の入門コースとして知られています。
その手前に見えるきれいな円錐形の山は「有明山(ありあけやま)」。
その姿から「信濃富士」とも呼ばれる美しい山です。
安曇野市の山の標高
- 常念岳:2,857m
- 大天井岳:2,922m
- 燕岳:2,763m
- 有明山:2,268m
おわりに|山の名前を知ると、景色がもっと味わい深くなる
北アルプスには名前も姿も個性的な山が数多くありますが、白馬村から見える山々は特にシンプルで覚えやすく、写真映えするものばかり。
まずは「白馬三山」だけでも覚えて、次の旅で誰かに自慢してみませんか?
「あの山、何ていうの?」という会話から、きっと旅の思い出も広がります。